太陽と月と星の下

こころのままに綴る詩と絵 時々日記

甘いコーヒー

あの日から

甘いコーヒーが飲めなくなったの

いつもあなたが淹れてくれてた

お砂糖とミルクがたくさんの

まるでミルクティーのような色

一緒に飲む朝がとても幸せだったわ

いつまでもそうやっていられると

思っていたの

 

あなたもわたしも幼くて

おとぎ話みたいな王子様とお姫様のよう

きっと永遠だと思っていたけど

いくつもの手と紫色の誘惑に

王子様は連れていかれてしまった

 

心に空いた穴に

甘いコーヒーはひどく沁みて

とてもとても痛くて

代わりにアルコールを流し込む

 

忘れさせてよ少しでも

そう思えば思うほどに

あなたとの朝を思い出した

 

今はもう甘いコーヒーを飲んでも

心が痛むこともないわ

王子様との思い出の朝も

また違う王子様のキスで目覚めるの

あなたも新しいお姫様と

幸せな夢をみていますように