太陽と月と星の下

こころのままに綴る詩と絵 時々日記

その背に乗って

駆け抜けた

恥ずかしがり屋のあなたとの日々は

いくつもの腕に抱かれることに慣れた私の胸に

清々しい風を呼んだ

 

まだ幼い頬にそっと触れて

柔らかな髪にくちづけて

抱いてあげましょう

汚れてしまえばいい

汚れないでいて

二つの心にゆらりゆれて

 

求めるのはわたしばかりの空回り

離れても想い続けられる証が欲しいの

あなたに乗って風になって

どこまでもいきたいわ

その加速度に

心と体が裂かれてしまいそうなの

 

あなたはどこまでも美しい風

指の間からすり抜けて

私をひとり

おいていくのね

 

連れていってほしかった

いつまでもあなたの背中を

抱きしめて

風になって

海と坂の街へ