太陽と月と星の下

こころのままに綴る詩と絵 時々日記

その背に乗って

駆け抜けた

恥ずかしがり屋のあなたとの日々は

いくつもの腕に抱かれることに慣れた私の胸に

清々しい風を呼んだ

 

まだ幼い頬にそっと触れて

柔らかな髪にくちづけて

抱いてあげましょう

汚れてしまえばいい

汚れないでいて

二つの心にゆらりゆれて

 

求めるのはわたしばかりの空回り

離れても想い続けられる証が欲しいの

あなたに乗って風になって

どこまでもいきたいわ

その加速度に

心と体が裂かれてしまいそうなの

 

あなたはどこまでも美しい風

指の間からすり抜けて

私をひとり

おいていくのね

 

連れていってほしかった

いつまでもあなたの背中を

抱きしめて

風になって

海と坂の街へ

甘いコーヒー

あの日から

甘いコーヒーが飲めなくなったの

いつもあなたが淹れてくれてた

お砂糖とミルクがたくさんの

まるでミルクティーのような色

一緒に飲む朝がとても幸せだったわ

いつまでもそうやっていられると

思っていたの

 

あなたもわたしも幼くて

おとぎ話みたいな王子様とお姫様のよう

きっと永遠だと思っていたけど

いくつもの手と紫色の誘惑に

王子様は連れていかれてしまった

 

心に空いた穴に

甘いコーヒーはひどく沁みて

とてもとても痛くて

代わりにアルコールを流し込む

 

忘れさせてよ少しでも

そう思えば思うほどに

あなたとの朝を思い出した

 

今はもう甘いコーヒーを飲んでも

心が痛むこともないわ

王子様との思い出の朝も

また違う王子様のキスで目覚めるの

あなたも新しいお姫様と

幸せな夢をみていますように

擦傷

夕べはのみすぎてしまったね

いつものことだけど

擦りむいた手のひら

覚えがないわ

あなたが貼ってくれた絆創膏の上から

優しくなぞってみる

ジンと熱くて

これが痛いってことなんだって

深く確かめるように感じて

久しぶりに作った傷は

あなたの優しさを連れてきてくれた

甘い気持ちに満ち満ちて

痛みも悪くはないわと思うの

はじめましての日

ノワールといいます。

ここで

思うこと

感じたことを

歌や詩にして

気まぐれに描く絵

時々は日々の出来事を

自分らしくのんびり綴っていきたいと思います。

ブログというよりは

こころのメモ帳のような。

私の言葉に

少しでも共感してくださる方がいるといいな。

どうぞよろしくお願いします。